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ナスの栽培方法

2013.09.15

ナス

<土つくり>
一週間前(溝施肥)
苦土石灰:100~150g/㎡
堆肥:3~4kg/㎡
化成肥料:100~200g/㎡
熔リン:50g/㎡
※文中にある数字はあくまで目安ですので栽培者の環境に合わせて調節してください。
 
<苗つくり>
播種は平均気温17℃以上が確保できる時期に定植期を設定し、そこから育苗日数(自根12cmポット育苗で約70日)を逆算して播種日を決めます。肥料切れや老化苗にしないように注意します。
発芽までは昼間26~28℃、夜間20~22℃で管理し、発芽後は昼間25~28℃、夜間16~18℃で育苗します。株上げは本葉2~3枚、12cmポットが良い。鉢上げ後、葉が触れ合うようになったら苗ずらしを行う。本葉7枚程度で定植期になります。定植10日前から外気温に馴川させる。
 
 
<苗の選び方>
病虫害の被害が少なく節間が短いもの、本葉7~9枚で双葉が残っており、蕾か一番花がついているものがよい。
 
 
<苗を植えつける>
1週間前に土作りを済ませ、畝を立て、マルチを張っておきます。4月下旬~5月上旬、霜の心配がなくなってから植えつけます。根土をくずさないように株間を60cmほどとり、やや浅めに植えます。土を軽く根元に寄せて、風で倒れないように短い棒を斜めに差して仮支柱とし、根の周りにたっぷりと水をやります。
 
 
<病害虫を防ぐ>
乾燥に弱いうえ、土が乾燥すると虫が発生しやすくなるので、根元に敷きわらを施しましょう。アブラムシやテントウムシダマシ、ハダニなどが発生したら、見つけ次第取り除きます。
 
 
<整枝>
なすは3本立てにするのが基本です。一番花が開花したら、その下に出るわき芽2つを残して、そのほかのわき芽は小さいうちに摘み取ります。また、日当たりが悪いと色や光沢が悪くなるので、枝が込んできたら適当に枝を切って整枝してやります。
 
 
<支柱立て>
成長に合わせて長い支柱(60~70cm)を立て、結実後は実の重さで枝が垂れたり、実が地面につかないように枝ごと支柱で支えます。
 
 
<追肥>
植えつけの1か月後から2週間に1回、化成肥料を追肥する。
株が小さいうちはマルチ1穴あたりひとつかみ程度(約10g)、株が大きくなったらマルチをめくって畝の方に30g/㎡程度をまきましょう。土とよく混ぜてから、マルチを元に戻します。
 
 
<一番果の収穫>
一番果(最初につく果実)は、まだ株が小さいうちにつきます。
一番果を長さ10cmほどで収穫すると株の疲労が抑えられ、その後の実つきがよくなります。
 
 
<ニ番果以降の収穫>
中長ナスは10~12cm、大長ナスは25~30cmが収穫適期。その品種に適した大きさで、果皮につやと張りがあるうちに収穫しましょう。
 
 
<更新剪定(こうしんせんてい)>
7月以降になると、ナスは夏の暑さで体力を消耗し、実つきが悪くなります。
秋以降も収穫を続けたい場合は、7月末~8月初め頃に更新剪定を行って、株をリフレッシュさせましょう。
1.株全体の高さが2/3~1/2になるように、すべての枝を葉のつけ根のすぐ上で切る。
2.新しい根を伸ばすために、株元から30cmのところにスコップを入れ、株の周囲をぐるりと根切りする。(マルチのうえからで良いです。)
3.根切りをしたところに、化成肥料30g/㎡程度を追肥する。
新しい枝葉と根が出て、約1か月後から秋ナスが収穫できます。
 
 
☆栽培のコツ☆
ナスの株の健康状態は、雌しべの長さを見ればわかります。雄しべより長ければ良いでしょう。雌しべと雄しべの長さが同じか雌しべのほうが短い場合は、株の栄養状態が悪い証拠です。このままでは収穫量が少なくなるので追肥と水遣りで回復させましょう。
 
 

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