ぐるたね図書館

愛知の伝統野菜⑧かりもりとは

2014.09.08

伝統野菜・固定種あいちの伝統野菜

かりもり
かりもり(堅瓜)

尾張地方に古くから在来する、シロウリ品種です。
来歴は不明ですが、堅瓜とも呼ばれ、果肉が硬く、守口大根とともに粕漬けにされます。

600g程度で収穫され、種の部分を出して、塩漬けにして、さらに何回か粕漬けします。
数年のつけ込みによっても果肉が崩れない特性を持っています。
自家用としては、早生かりもりと同様に浅漬けとしても利用されます。
皮を剥いて、あんかけや煮物に利用しても美味しいものです。

漬け物の神様とされる甚目寺町の萱津神社では毎年8月21日に漬け物祭りが全国の漬け物業者を招いて行われますが、その時に漬けられるのがナスやかりもりです。

早生かりもりと同様の時期の栽培も可能ですが、粕漬けに用いられるものは5月下旬に定植して、8月に収穫します。