愛知の伝統野菜⑦渥美白花絹莢豌豆とは

渥美白花絹莢豌豆(あつみしろばなきぬさやえんどう)
 
渥美地方は冬になると、伊吹山から三河湾を渡る風が強く、体感的には寒い地方と感じられます。しかし先端部の山かげは真冬でもキンセンカやキンギョソウが露地で開花するお花畑が過去には見られました。このような無霜地帯や農家の庭先で栽培されてきたのがこの品種です。麦藁で風よけを作り真冬でも収穫が出来ることから、春早く京浜市場に出荷されました。
しかし昭和45年以後は9月には種をして、ハウス栽培できる高温着莢性品種(白姫等)が育成されたため、本品種を利用した営利栽培はほとんどなくなりました。半わい性で草丈1m前後で高くならず、花は白花で、莢は現在の栽培品種に比べると色がやや淡いです。
温暖な地方では風の当たらない日だまりのある庭先では、真冬から収穫が可能です。プランター植えでは防寒も容易なことから今後は家庭菜園や地元消費向け生産のためにぜひ栽培してもらいたい品種です。