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愛知の伝統野菜③愛知早生白玉葱とは

2014.09.06

伝統野菜・固定種あいちの伝統野菜

愛知早生白玉葱(あいちわせしろたまねぎ)
愛知早生白玉葱

明治初期に導入されたフランスの品種ブラン・アチーフ・ド・パリの改良種とされています。
知多郡横須賀町(現東海市)で改良され気候も合ったことで栽培されてきました。

球は偏円で尻部がくぼみ、白色で辛みや、タマネギ特有の香りの少ない特徴を持っています。
そのため生食、サラダ用にむく品種です。
日長11.5時間で結球を始める極早生種で、北海道でタマネギの貯蔵が進まない時代には、早出し品種として一世をふうびしました。

母球の貯蔵性が悪く採種がやっかいなことと、生産が少なく、県内では種子の生産がなくなっていました。
そこで愛知県種苗協同組合では国の遺伝資源をもちいて、平成13年から種子の生産を再開しました。

タマネギを水にさらさず生食すると、血栓の予防に効果があると言われており、今後産直や朝市で早春の玉葱として販売したい品種です、またトンネルやハウスの多目的利用としての導入も考えられます。