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コマツナの栽培方法

2023.09.15

コマツナ

種をまく

平らにならした畝の表面に板きれなどで、15cm間隔の溝(幅1cm、深さ2cm)を作ります。そこに1.5cm間隔で溝いっぱいに種をまきます。
まいたらワクなどで薄く(5mmほど)土をかぶせ、乾燥に気をつけて水やりします。
秋まきの場合は、9~11月にかけて少しずつまきどきをずらせば、翌年の2月頃まで収穫が楽しめます。

間引きをする

たいへん発芽しやすく、種まき後、4~5日で発芽します。
本葉が出はじめたら、込み合っているところから早めに間引きし、株間を3~4cmにします。
さらに本葉が5~6枚になったら、もう一度間引きを丹念に行い、株間を5~6cmに整えます。

追肥をする

春まきは育ちがたいへん早いので、元肥をしっかり施しておけば、追肥はほとんど必要ありません。
秋まきでは、2回目の間引きが終わった後、2週間に1度ぐらいの割合で化成肥料をひと摘みずつ与えます。
生育期間の長さに合わせて追肥をしてやることが大切で、長雨などで追肥が流れた時も、追肥の回数を増やします。
また、葉色が悪い時は、生育の後期に即効性のあるチッ素を含んだ液肥を与え、収穫までに緑の濃い葉にしてやります。

寒さを防ぐ

小松菜は寒さにも強いですが、秋まきの場合は、ビニールで覆うなどして霜除けをしてやると、より良質なものができます。
ビニールをかけるときは、日中の換気が不足すると、軟弱化し葉色も淡くなるので、穴の開いたものか、ネットつきの専用フィルムを用います。

病害虫を防ぐ

秋まきでは、長雨が続いたり肥料をやりすぎると、ベト病といって葉を枯らす病気になることがあります。
そんなときはダイセン水和剤などが効果的です。収穫前は避け、早めに散布するようにします。
また、害虫が発生しやすいので、放っておくと大きな被害を受けることがあります。アブラムシ、アオムシ、ヨウトムシなどがよくつくので、あらかじめ防虫ネットをかけておくか、みつけしだい手で駆除するようにします。防寒用のビニール施用は、害虫被害の防止にもなります。

収穫する

育ったものから順次収穫します。
春まきなら種をまいてから30~40日、秋まきなら80~100日で収穫できます。
草丈が15~20cmになったら、株元から切り取ります。