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直売所出荷する野菜の選び方・売り方(市場分析編)

2014.11.22

直売所販売のコツ

 
 
直売所に出荷している農家さん、
「良い野菜なのに売れない!」
「珍しい野菜なのに売れない!」
 
そんなお悩みを持ったことはありませんか?
 
 
そんな時に、「どんな野菜をどう売っていけばいいんだろう?」
こんな風に出荷している野菜を見直している方も多いと思います。
ここでは、そんな野菜の選び方・売り方の参考になればと思います。
 
 
「直売所出荷する前にやっておきたい市場分析」
市場分析というと難しく感じるかもしれませんが、
単純に「出荷する直売所を見直してみる」ということです。
一度、紙に書き出してみると新たなチャンスが見えてくるかもしれません。
 
市場調査の項目は・・・
①直売所のタイプ
②立地
③客層
④ピーク時間
⑤ライバルの傾向
 
 
これらの5項目を書き出してみるだけでも
「何をどう出品したら売れるか」が見えてくるかもしれません!
もちろん、わからないことがあれば実際に足を運んで調べてみるのもいいですね!
 
 
①直売所のタイプ
直売所には大きく2つのタイプがあります。
「観光型」「地域密着型」です。
このタイプの違いで「客層」「客入り曜日・時間」が大きく違います。
まず、自分が出荷する場所がどちらなのか書き出してみましょう。
 
「観光型」の特徴は・・・
・県外からの訪問者(常連にならない人)が多い。
・地域の魅力に注目(この場所ならではのものが欲しい!)
・土日の客入りが多いこと(家族・子供の訪問が多い)
・この後に観光・宿泊の予定がある。(腐りやすいものは買えない。)
 
 
「地域密着型」の特徴は・・・
・日常的に通うお客さんが多い(安心・良品の常用野菜を求める)
・平日の客入りも多い(地域の方が多い)
・その日の夕飯に使われる方が多い(腐りやすいものもOK)
 
 
一口に「直売所」と言ってもこれだけタイプが違います。
あなたの出荷してる直売所はどちらですか?
 
 
②立地
簡単に言うと「どんな場所にあるか」です。
・車でしかアクセスしにくい場所
(大きい野菜も買える人が多い)
・周りに家が多い場所
(徒歩・自転車で来る人が多いので重い・大きい野菜は嫌われます。)
・周囲に激安スーパーがある。
(安売りは魅力ではない)
・併設されている施設は何か?
(その施設がどんな人を集客しているのか?)
 
とりあえず、周りになにがあるのか?を書き出していきましょう!
そして、どんな野菜・サービスが求められているのか考えていきましょう。
 
 
③客層
「どんなお客さんが多いのか?」
年齢、性別、家族構成、県外の人・地域の人
わかる範囲で注目して観察してみましょう!
そこからどんな野菜が求められるのか、
どんな演出が心に刺さるのか。
そんなことを想像してみましょう!
 
 
 
④ピークの時間
いつお客さんの入りが良いのか?観察してみましょう。
直売所の魅力は言葉のごとく「農家から直送の新鮮野菜」です。
そこに買いにくるお客さんも新鮮であればあるほど良いと感じますよね?
つまり、ピークの時間帯の直前に陳列して、
それが朝なら「朝取り野菜!」、「本日収穫しました!」
夕方なら「本日〇時に収穫しました!」
そんな事が伝わるように演出すれば、「最高の新鮮野菜」というのが伝わりますよね?
ピークの時間がさえわかれば、売れるタイミングに「最高の新鮮」をお届けできます。
 
 
⑤ライバルの傾向
いくら良い野菜を作っても、他と同じものを作っていては売上は分散してしまいます。
なので、周囲の農家さんが何を作っているのか、必ずチェックしましょう。
そして、できるだけ被らないように。
できるなら、「目玉商品とついで買いしたいもの」なんてのも良いでしょう。
トマトなら、サラダやイタリアンによく使われますから
サラダの素材になる「葉もの野菜」や
本格イタリアンに必要なバジルなんてのも面白いかもしれませんね!
 
 
以上の5項目を見直してみることで、
・どんなものが売れるのか。
・どんな演出をすれば心に刺さるのか。
現状の改善点なども見えてくるかもしれません。
 
 
美味しい野菜を最高な形で伝えていきましょう!
 
 
 

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