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加賀野菜 打木赤皮甘栗南瓜(うつぎあかがわあまぐりかぼちゃ)

2024.01.23

伝統野菜・固定種かぼちゃ

打木赤皮甘栗南瓜(うつぎあかがわあまぐりかぼちゃ)とは

 

  • 【レア度】★★★☆☆

ヒストリー

昭和8年に、金沢市打木町の篤農家・故松本佐一郎氏が福山県会津地方から「赤皮栗」を導入して選抜・育成したものです。昭和18年頃に品種としてほぼ固定されました。第二次世界大戦後は金沢市安原地区での栽培がはじまり、昭和27年頃からは、関西・関東にも出荷するようになりました。その後、エビスカボチャの生産や消費者趣向の変化から需要が減り、わずかに栽培されている程度となりましたが、他のカボチャに負けない甘さや、種の保存の観点などから、ここ数年でふたたび注目を集めることとなりました。

特徴

加賀の伝統野菜に認定されています。
西洋種で、形は玉ねぎのような円錐栗型。
表皮はその名のとおり、鮮やかな朱色をしています。
濃いオレンジ色の果肉は厚く、粘質でしっとりとして甘みが強いです。
草勢旺盛で栽培容易な極早生の豊産種です。

使い方・調理法

使いやすさ:★★★☆☆
肉質はきめが細かく煮崩れしません。煮物にするのが一般的ですが、
旬がほかの品種のカボチャより早い夏の時期なので、
夏野菜とあわせグリルにすると、彩り豊かな1品になります。
果肉の色と甘さを生かして、ポタージュや天ぷら、和菓子やプリンにするのもおススメです。

種まき時期